2013年12月2日月曜日

MAGELLAN『Cynic's Anthem (Digital Single)』(2013)

1985年に結成され、1991年にアメリカのプログレッシヴ/テクニカル・ロック系レーベル MAGNA CARTAからデビュー、同レーベルを離れて後もコンスタントなペースでアルバムをリリースしている、トレント、ウェインのガードナー兄弟率いるアメリカのネオ・プログレッシヴ・ロック・バンド MAGELLAN。数年前からアナウンスされている新作アルバム『Inert Momentum』を今なお制作中(保留中?)の彼らですが、一方で昨年あたりから、ゲストを迎えてのコラボレーション・トラックをデジタル・リリースで発表しております。

こちらはRob Lopezというヴォーカリストを迎えての、KANSAS"Dust In The Wind"のカヴァー


こちらは今年3月に公開された新曲"Good To Go"のサンプル。かのブラス・ロック・バンド CHICAGOのメンバーであるRobert Lammが作詞で、Lee Loughnaneがトランペットでそれぞれゲスト参加しています。ガードナー兄弟は近年、彼らと親交を深めているようです。


この18分半のトラックは、MAGELLANがこれまでに発表したアルバム曲の断片を繋げたメドレー。選曲はもちろんガードナー氏自らによるものです。


こちらはCHICAGOのギタリスト/ヴォーカリストであるKeith Howlandをフィーチャーした、全5パート・トータル8分半のドラマティックな歌もの路線の組曲"Better Suite"。また、Lee Loughnaneがトランペットソロを吹いているほか、GTR(スティーヴ・ハケット脱退後に加入)や、キース・エマーソン、カール・パーマーとの"3"などで知られるRobert Berryがベースとギターを担当しています。


フリーダウンロード音源として公開されたヘヴィ・プログレ路線のデモ・トラック。『Inert Momentum』の布石的なトラックなのでしょうか。


そして、先ごろ発表されたトラックがこの"Cynic's Anthem"。CHICAGOのJason Scheffがコーラスで参加しています。シンセサイザーの打ち込みをメインにしたデジタリーな1曲で、それゆえに90年代初めの頃のMAGELLANのカラっと明快なテイストを匂わせる懐かしい仕上がり。また、この曲にはCHICAGOのメンバー3人が参加したヴァージョンも用意されているそうです。Tris Imbodenがドラムで、Keith Howlandがギターソロで、Lee Loughnaneがホーン・アレンジで参加したオルタネイト・ヴァージョンは、そのうち公開予定とのこと。


●MAGELLAN - Official Site
●MAGELLAN(band) - Wikipedia
●MAGELLAN - ProgArchives
●CHICAGO(band) - Wikipedia