2014年7月5日土曜日

チリ出身のコンポーザーによる、バキバキに硬派な16bitサウンド炸裂の痛快作 ― Francisco Cerda 『Angry Henry OST』(2014)



主人公をはじめキャラクターデザインはすごくユルユルながら、ゲーム内容はチェーンソーや重火器を縦横無尽に振り回してステージを突破していくというハチャメチャ極まる横スクロールアクションもののiOSアプリ用ゲーム「Angry Henry And The Escape From The Helicopter Lords: Part 17: The Re-Reckoning」(長い!)のサウンドトラック。購入は$2.50より。また、ゲーム本編は無料です。チリ出身のコンポーザー Francisco Cerda氏による楽曲は、「ロックマンX」や「魂斗羅スピリッツ」あたりの往年のスーパーファミコン作品や、硬派な作品を多数世に送り出した東亜プランの各種作品あたりをリスペクトしたような、バッキバキのベースラインやデン! デン! デン!なオーケストラヒットもたっぷりとフィーチャーされた男臭く豪快なサウンド。今のご時勢にこのようなド直球ストレートをブン投げるあたり、まったくイカれ…いや、イカしております。

そんな「Angry Henry」の公式サイトとプロモーション映像がこちら。妙にテンションが高くて思わず笑ってしまいました。
http://angryhenryandtheescapefromthehelicopterlordspart17.com/




コンポーザーのFrancisco氏は、14歳の頃からシューティングゲームのために作曲活動を始めたというツワモノ。奨学金を受け地元の大学でクラシックとピアノを学び、またキーボーディストとしていくつかのバンドやアーティストのライヴサポートを務めながら、ゲーム作品のための楽曲作りに励んでいるとのことです。「Angry Henry」の楽曲を手がける一年ほど前には、Paper Dino Softwareの「Save The Date」という作品にサウンドトラックを提供しており、こちらではオリエンタルなテイストも交えたイージーリスニング寄りの楽曲を聴くことができます。
https://franciscocerda.bandcamp.com/album/save-the-date-soundtrack

また、氏のsoundcloudアカウントでは、そのほかに携わったゲーム作品の楽曲を聴くことができます。
https://soundcloud.com/FranciscoFoco

Francisco Cerda Music | The Music of Francisco Cerda